方向模索

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3時限目で俺が考えたのは、悪いが晴菜を使ってこの矢印が本物かを実験しようと思ったんだ。 もし本物なら、晴菜は好きな人と付き合える。 違ったなら、「噂は嘘だったかー」とかとぼければいいだろう。 …2人の仲が悪くなりそうなら、そこは俺が責任を持って仲介しよう。 「というわけで、アイツとお前は両想いらしい。ほかにも狙ってるやついるから、早く告白したほうがいいぞ」 「どういうわけか分からんが…ちょっと考える」 矢印が幾つか彼女に向いていたのは本当だ。 矢印の太さが好意の強さだとすれば、あの子もそろそろ誰かに告白される可能性がある。 流石にその日では決められなかったようで、背中を押すという口実で急かせば、3日後には告白をする事になった。 そして当日。 晴菜は告白をしに行った。 3日経つ内に、相関図はいくつか変化していた。 人の思いって結構変わるもんだな。 というのは置いといて。 また1つ、最重要事項を報告。 俺への矢印が、2つ程見えた。 1つは、俺と同じく地味民の女の子。 容姿はなかなか、性格も悪くないらしい。 なぜ俺に好意を持ってるかは良くわからない。 ほぼ接点無いからな。 もう1つは、中学校から一緒だった子で、こちらはそれなりの接点もある。 彼女が何故俺に好意を持っているかも不明だが、彼女の矢印は確かに俺にだけ向いていた。 そしてこの矢印の意味は。
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