プロローグ

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私の両親はどちらも美しい。 なのにどこをどう取ったのか私はとても地味な顔だ。 高身長に長い脚、筋の通った鼻に涼やかな目の父 細身でありながら胸は豊かで腰付きは美しい曲線を描き、黒目がくっきりとした巻き毛の母はまるで女優のようだ。 なのに何故...私はどこも特徴性の無いありきたりな顔なのだろう...。 唯一両親の子だと思えるのは163の身長と食べても太らない体に、父からの遺伝だろう小ぶりなりに通った鼻と、母には適わないが若干18歳でDカップという胸だ。 コンタクトは怖くてはめられずメガネの生活で、高校生なりにオシャレしたいとお小遣いで買えるアクセサリーなどはアレルギーで付けられない。 日々黒髪を一つに纏め結、可愛く着こなすことも出来ず規定通りの制服姿で毎日学校へ通った。 こんな地味な女一人誰が気に掛けるだろうか...。 仲の良い友も居るわけなく、休み時間は読書に耽り、静かに...ただ静かに学生生活を送っていた。 そんな私でも...一人前に普通に恋をした。 入学してすぐ一際目立つ男の子に出会った 1年生の時は隣のクラスですれ違うだけの日々 2年生になるクラス替えでやっと一緒になれた。 だとしても話すことは愚か目も合わすこともなく一年が過ぎていく 私にとって彼はあまりにも眩しく明るくて...他の女生徒からも絶大な人気を誇っていた。 容姿は今時の若手人気俳優を少しヤンチャにしたような感じで、噂で聞くと何度か街でスカウトもされたとか...。 .
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