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 そう思ったからなのかどうか。見下ろしている彼の背中が、突然自分の初恋の相手と重なって見えてドキリとした。  ――雅臣?  呆っとしている間に、立ち上がった藤堂君が僕を見上げていた。  どうしたの? とその瞳が問いかけている。曖昧に微笑み返して、僕はリビングへと向かった。
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