1175人が本棚に入れています
本棚に追加
「ねぇ、おにーさん。
私と遊んでくれない?」
行きつけのクラブに着いて、それなりの男にさっそく声をかけると…
「えっ…
あぁ~、また今後ねっ」
いつもはすぐ捕まるのに、かわされる。
けど別に男はいくらでもいるわけで…
なのに、その後も捕まらない。
なんなの?今日は…
いつもと違う状況を怪訝に思ってると。
「この店じゃ無理だよ」
ふいにかけられた声。
振り向くとそこには、息を飲むほどの美青年がいた。
「無理?」
「そう。逆ナンしてんでしょ?
けどこの店じゃ無理。
お姉サン、"つつもたせ"だと思われてる」
「つつもたせ?」
「うん。まぁ、仕方ないよ。
お姉サンみたいなものすごい美人からいきなり誘われたら、なんかあるって思っちゃうよね。
キリッとした気の強そうな美人だから、なおさら?
それでも今まではみんな、その美貌につい釣られて来たんだろうけど…
結局そいつらが、そんな噂流してんじゃないかな」
最初のコメントを投稿しよう!