いのち

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いのち

空に架かる梯をのぼって 見上げるでも見下ろすでもなく空を見ていた。 「何に疲れたの?」 答えられたら悲哀に沈んだりはしない。 涙を歌うのは雨にしかできない。 雨でのど潤せば 悲しみが染み渡る。 嗚呼、今日も一人一つの命が終わる。
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