キミ

1/1
前へ
/21ページ
次へ

キミ

君に揺れてる 優しい面影は いつだって花咲くようだったのに 僕らにはそれだけでよかったのに どうして君は自分を偽ろうとするの? 誰かを斬って 自分自身も斬って 傷だらけに 血だらけになりながら それでも生きていたいんだよ 醜い自分を 君と って 僕にはそれが痛い これからも君と居たいから 僕はだれのことも愛さないって決めていたけれど 愛していいんだって思わせてくれたのは 君だったんだよ 君だったんだよ… それにこれからがあるかは きっと僕しだいなんだ だから泣かないで 僕は泣きたくても泣けなかった君のことをずっと見ていたよ 強がりではない本当の強さを持つ君のことを ちゃんと見ていたよ 今はそれだけしか言えないけれど それは僕が 愛とか優しさとか そういったものを抱くことが痛いから 僕は誰にも愛される資格はないと 君はきっとそんな僕を一番よく解ってくれていて だからこうしていてくれていること わかっているよ わかっているから痛いんだ 僕も君も でもいつかは乗り越えなくてはね 君はもう乗り越えたから怒っているのかな ならばどうか僕が君に追いつくまで待ってはくれないかな それから未来を語りたいと 僕はまだそれしかわからないんだ わからないんだ… 君は太陽のように暖かくて 君といるととても穏やかな気持ちになる 僕はそれだけで満足だったけれど それだけじゃ嫌だって思う僕もいて 一番迷いがあるのは僕で そんな僕に 僕は怒りをとおりこして何だか可笑しいくらいだ だから君も笑っておくれよ 僕のために笑っておくれよ 僕は泣きそうだよ だけど泣けないんだ それを一番よく知っている君に そうなってほしくないからと でもそれが一番君を泣かせるんだとわかっている そんな僕は意地悪な悪党なんだろうか その答えをくれるのは君なんだよ 君なんだよ…
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加