約束

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約束

溶けだす心が君を包むなら 僕はそれだけでいいと 高鳴る鼓動も それを止める手立ても 何もかもを 光が地上を照らすように 闇が光を包みこむように 雄々しく 優しく そうあれたなら 生きた意味もあろうと それだけが僕のしるべだった それを君はいとも簡単に追い越していったね 僕はきっと泣いたんだと思う 『だから今日は雨なんだね』 君はそう言って笑うかな 僕はそんな君に さよならじゃなくて ごめんでもなくて 何を言えばいいかな 恥ずかしくて何も言えないよ だから今日も詩をつむぐよ いつか晴れた空の下で会おう
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