第1章

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「お言葉ですけど、私は貴方方の息子さんの、健太郎さんの事を、思って言ってあげただけです。だって、誰も言わねえんだもん、怖いから。」 校長「怖い?」 「健太郎が怖いから、自分にちょっとでも歯向かおうもんなら片っ端から潰していく。 ボコされて、でもやり返したら更に酷え目に遭うからって、握りこぶし震えさして我慢してる奴を沢山見てきた。 でも、私は残念ながら、黙って殴られてる程、可愛い小娘じゃないんで。 第一、先生も生徒も誰も何もこいつに言わなくなった時点で、こいつ終わりだと思いますよ。 でも私は終わらせたくなかったんで、こいつを。 何となくですけど、伸びしろがある気がしたんです。 こいつを野放しにしないでやれば、今はゴミみてえな奴だけど、いつかでっかくなってく、そんな気がしたんです。 だいたい、学校ってそういう所ですよね? 頭だけ良くなりゃ良いんですか?学校って昔は学舎って言ったんですよ。 もしかして、漢字分かんないですか? 学ぶに、校舎の舎です。 学ぶための建物なんです、学校って。 勉強をっていう修飾語は付いてないんです。 何でか、、、それ以外の事も学べるからです。 学校に友達がいんのは、そのためです
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