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「っちょっ、お前、勝手に手繋ぐなよ…」
「じゃあ、許可取れば良いの?」
「はぁ?」
「ねえってば。」
「ぁんだよ?」
「好きだよ?」
「馬ー鹿…」
「可愛い…」
「るせえ…」
「ねえ、俺の目、見て。」
「何で?」
「見て欲しいから。」
「目付き悪いよ、私。」
「俺の目、見て笑って?」
「注文が多いね…
何か面白い事しろよ。」
「え?」
「何もおもんないのに笑えるわけあらへんやろ。」
「急に関西弁!?」
「あれ、知らんかった?
私関西出身やから。
大阪や、大阪。
親の都合で転勤してきてん。
まあ、大阪はエエトコでっせ。
何が上手いってたこ焼きが上手い。
何や?聞いとんのか、人の話。」
「ん~聞いてるけど、あんま耳に入ってこない。」
「何やて!?」
「だって笑顔で関西弁とかズルいよ~」
「は?」
「瑛利華の初めて見る姿を二つ同時に見れるなんて…
ご飯何杯でもいけるわ~」
「単に腹減っとるだけやろ?
さっきっからあんたの腹グーグーグーグー喧しいわ。」
「え!?ウソ!?」
「ウソやけど、何か?」
「クッソ~騙しやがって…
彼女の前でデート中に腹グーグー鳴らしてるとか、超ハズイじゃんってめっちゃ焦ったわ…
穴があったら入りたいって…」
「入れ、入れ。
そのまま出てこなくて構わへんから。
それに、いつから私があんたの彼女になってん?
可笑しいやろ?」
「じゃあ、なって?」
「ありえへんわ、ホンマ…」
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