2 マンボウの孤独

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ゆいは思わす横を向いて口を押さえた。 「――」 笑いをこらえる。 春一はイケメンだけど、あくまでも観賞用だ。 まったく他人のゆいからすれば、人の恋路の修羅場なんて、 『楽しい』 に尽きる。 これ以上ないくらいのエンターテイメント。 それに春一という男。 イケメンのクセに全然スカしたところがなくて、美人の弟ひとりに、さっきから振り回されまくっている。 なんだかとても、可愛いじゃないか。
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