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だけど男は、
「ダメだって言っただろう。僕はこの子を殺して、楽にしてあげるんだから」
「!?」
ゆいの方が驚く。
何故、そんなことになっているのだろう。
ゆいが何かしたのか?
一生懸命思い出そうとするが、男についての記憶は何もない。
皆無だ。
ゆいは、この男を知らない。
「……どうして?」
思い切って聞いてみた。
自分でも驚くほど声が震えたが、それでも質問の意味は男に通じたようだ。
男は、
「それはキミが、とてもいい子だからだよ」
と言う。
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