第0章 心道 迷(しんどう まよい)の苦労

2/2
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/2ページ
『日常を楽しむことは出来るのか?』 それは毎日を楽しく送られている、パリピの方々に是非とも聞きたいことである。 日常を充実させる要素には様々なものがある。例えば学校なら部活や恋愛だったり・・・勉強だったり(?)とまぁ見つかる人は沢山見つけられるものだと思う。(他の要素が思いつかなかったのは察してほしい) そんな質問を放った自分は日常を《真の意味で》楽しむことは出来ていない。それは自分がパリピじゃn・・・ではなく、中学時代にある才能(能力)を持ったからである。 《精神旅行》(マインド・トリップ) かっこよく呼びたいがためだけに熟考したこの能力は、ざっくり言うと 《相手の思考を読み取ることが出来る》 というものである。 これだけ聞くと好きな相手の好みのタイプを演じられるぜえぇぇぇ!!とか、相手に攻撃された時に予測して有効な手段使い放題じゃあぁぁんとか、チート能力に思えたりもするだろう。 だが現実はそう甘くない、僕は某俺TUEEEE系主人公ではない。この能力を便利に使うことを不可能にしているデメリットがあることが判明したからである。 1.相手への信頼性が一定を超えない場合、入ってくる情報が限りなく少ない。 2.信頼性を一定以上越えた相手の情報は聞きたくないものまで入ってくる コミュニケーションが苦手な僕には1のデメリットは結構痛い、人によるが表情にうっすら出る感情ぐらいまでしか拾えない、上手なポーカーフェイスされたら怖い。 2は憧れてた先輩や好きだった同級生の黒い本性が分かったことから、人を信用出来なくなり疑う性格へと変貌させた。 これが途中まで充実させていた中学時代の知り合いの信頼を失って得たざっくりとした情報である。高校生である今もうこの能力を調べることは止めにしている。もう腹パンは・・・お腹いっぱいです、はい・・・ なんて心の中で呟いている男子高校生の心道 迷(しんどう まよい)は《最後まで苦労たっぷり♪♪》なこれから先の高校生活を知る由もなかった・・・
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!