1話

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「本日はありがとうございました! あ! お客様、よろしければ早速おかけになられてはどうでしょうか?」 「あぁ、いえ結構です。 家に帰ってからにします」 「そ、そうですか。 かしこまりました」 この得体の知れないものを簡単に装着するわけにはいかない。 それに私は、人生を謳歌させるためにこの眼鏡を購入したのではない。 少し気まずそうな店員を背に、私は実験所へと向かった。
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