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「宿題終わらね~」
全国の高校生の何割が
この悲鳴を発しているのか疑問が生じる。
その疑問をネットで検索すること3分。
検索しても今目の前にある
この宿題の山が
無くなるわけではないと悟り、
携帯をベッドに投げる。
そしてまた、悲鳴をあげる
「終わらね~」
この冬休み、
久々に学校生活から
長期解放された。
しかし、やはり高校生
机の上の宿題予定表
という薄い1枚の紙によって
現実が重くのしかかる。
すべての高校生は
この現実に目を背ける
しかし、一部の高校生は
計画性をもち、
全ての宿題という壁をこえ
完全に終えるものもいる。
今回はその
一部の高校生に
加わろうと意気込んでいた。
現実にはそうはいかない。
さまざまな誘惑が立ち塞がり
何度も挫けたが、
何度も立ちあがり、
計画性があったわけではない。
自分を信じてやってきた。
残り時間わずかとなった今
残りの宿題も僅かとなった。
現在午前0時8分
どうしても終わらせたい自分と
やる気が尽そうな自分と
二人の自分の葛藤で床につくこともなく
なにもしないまま机に向かい座っている。
たぶん、
すぐにやってしまえばいいと
あとになって考えるのだろう。
しかし、この身体が拒否反応を引き起こし
全く進まないのである。
それは当然のことで、
普段全く勉強というものをしない
人間が真面目に10日も勉強をすると
精神的にもシャープペンを握る右腕も
限界に達する。
このままでは本当に終わらない
そう考えシャープペンを握るが、
指先に痛みを感じ
すぐに手を止める。
「終わらね~」
机に向ってから
何度目かわからない
悲鳴を発する。
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