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『集合!』
キャプテンである大和田のかけ声で部員が集合する。
どうやら顧問が来たらしい。
「あれが俺らの顧問らしいよ。」
と等が教えてくれた。
(えっ?でもこの人は…)
多久也がそう思ったのも無理はない。
何故ならその顧問は多久也達の担任の、『坂美 亜紀』だったからだ。
「あら。あなた達は…?」
多久也に変わり等が答える。
「はい。自分は久坂 等で、こっちは空条 多久也です。」
「久坂くん、ひとつ聞くけどあなた達が来た時、この人達来てた?」
「…いえ。来てませんでした。」
と等が答える。
「大和田く~ん、昨日私言ったわよね?『明日は新入生が部活見学があるからいつもより早めに練習は・じ・め・な・さ・い』って」
「すいません…忘れてました…」
と大和田が気弱そうに答える。
「ごめんで済むなら警察はいらないわよね。
責任は取ってもらうわよ。」
「…はい」
「では早速アップしなさい。そうね、今日は新入部員もいることだし…《3マン・坂美スペシャル》で勘弁してあげるわ。」
そう言って坂美 亜紀はコートの端にある自分の居場所へと向かった。
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