第二章

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お酒も抜け、身体の火照りもさめれば、昨夜の出来事が、あり得ないモノだと再確認する。 一夜限りの関係だった。と、自分に言い聞かせたいが、今田くんの真剣な眼差しが脳裏にチラつく。 あれは本気? それともからかっただけ? 結婚をチラつかせ、抱かれた? ううん、抱かれたかったのは私の方だったみたいよね? 自問自答を繰り返しながら、答えを求めるけど全然前にすすめない。 「まぁ、いっか」 答えが出ないモノをいつまでも考えていたって仕方がない。 今田くんは悪いヒトじゃないはず。 会社が一緒だし、変な事にはならないだろう。 彼だって会社員だ。 会社での評価が下がるような、異性関係で揉めたりしないはず。 そんな風に勝手に折り合いをつけた。
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