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今田くんが私の頬を指で撫でた。
その感触には覚えがある。
「赤くなるなんて、想定外です。案外可愛いらしいヒトだったんですね」
「な、何をいってんの?」
「ほら、更に赤くなったよ。耳が真っ赤」
そう言いながら私の耳に触れる。
ひんやりとした指。
私の顔に熱が集まる。
ちょっと恥ずかしいんですけど!!
「あの……」
「はい?」
「ココどこ?」
会話を私の事から逸らそう。
そう思い、見覚えのない今いる場所へと問題を変えた。
ホテルではない、どこか。
きっと今田くんの部屋。
「あははっ。町田さんって面白いヒトですね。どこか分かってるクセに」
「今田くんの部屋?」
「ええ。町田さんがボクの部屋が良いって言ったんですよ」
「えっ?」
「自分の部屋にはゴムがないから。って」
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