第二章 三毛猫は知っている

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「お、〈俺〉で……」 全て言い終わる前に飛びかかってきた。鋭い爪が顔の肉をえぐる。 「にゃギャー!!」 「ぎゃー! ごめんなさい!」 それでも猫のおばあちゃんは怒りがおさまらない様だ。 「全く、なんだってここに来たんだろうね。まさかアンタ、私を殺して世界をぶっ壊すつもりじゃ……!?」 「なんでですか! そんな事しませんよ!」 猫に睨まれる。でも、睨まれてもどうしようもない。どうにか帰らなくては。
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