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扉を開けると、そこには深々と頭を下げた一人の男が立っていた。
「初めまして。私、今日からこちらでお世話になる、スペクタクル星からやってきました、シルバーです」
非常によく通る声でシルバーが名乗る。
「よろしく。そんな仰々しくしなくていいから、顔上げろよ」
「はい、失礼します」
そう言うと、シルバーは面を上げた。非常に端正な顔立ちをしており、さらに、ゴーグルをかけていた…。
「お前までメガネキャラかよ!」
レッドの剣幕にシルバーは少しおののいた。
「あの、これはメガネではなく、私は地球と異なる星から来ていますので、いうなれば翻訳機のようなものでして…」
シルバーの説明はレッドの耳には一切届いていなかった。
「なんでみんなメガネなんだよ!俺だってメガネかけたいよ!」
レッドの悲痛な叫びが、基地中にこだました。
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