戦隊赤色の受難

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世間から隔離された、とある場所。 突如現れた怪人達に立ち向かうべく組織された、対怪人用部隊の秘密基地がそこにある。 その中にある会議室で、一人の男が神妙な面持ちで椅子に腰掛けていた。 「何よ、レッド。急に呼び出したりして」 入口の自動ドアが開き、そこから二人の男と、二人の女が入って来る。 「ブルー、グリーン、イエロー、ピンク。来てくれて、ありがとう」 レッドは四人を見渡し、礼を言った。 「何なんだ、一体。話っていうのは」 ブルーと呼ばれた男が、話の先を促す。 レッドが「実は…」と口を開くと、四人の動きが少し止まった。その先に紡がれる言葉に意識を集中しているようだった。 「実は…俺だってメガネをかけたい」
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