戦隊赤色の受難

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「…は?」 レッドの告白に、皆が一斉に同じリアクションを取った。顔に呆れの表情が浮かび上がっている。 「何!?そんなことで緊急会議だとか言って呼び出したわけ!?」 「お前らにとっては、そんなことかもしれないけど、俺にしたら重要なことなんだよ!」 まるで宣言するかのように、レッドが続ける。 「だって、お前らみんなメガネかけてるじゃんか!俺だってメガネかけてえよ!」 「別にレッドにメガネはいらないだろ」 「キャラ的にメガネとか、ないわ」 「そうそう、レッドはメガネがない方がレッドらしいわよ」 熱くなるレッドを余所に、ブルー、ピンク、イエローが冷めた口調で往なす。 「待てよ!だったら、お前らだってメガネかけなくてもいいだろ!?」 レッドの提案に、フッとイエローが小さく息を吐いた。 「私達はいるわよ。だってブルーは知的メガネでしょ。で、私がセクシーメガネ。グリーンがミステリアスメガネで、ピンクが妹メガネ」 「熱血メガネとか、元気メガネとか、馬鹿メガネとか、いらないだろ?」 「おい、お前、何さらっとディスってんだよ!」 怒るレッドに対し、ブルーは悪びれる様子もなく、手をひらひらと翻した。 怒りが収まらないレッドは、ピンクに噛みつく。 「てか、妹メガネって何だよ!」 「妹キャラがメガネかけてることよ!」 「いらねえだろ、妹にメガネ!」 「いるよ!こういうキャラが好きな人は、キャラグッズにお金を惜しみなく落としてくれるの!だから、絶対妹キャラにメガネはいるの!」 ピンクのあまりにも現実的な話に、レッドの語気が弱まる。 「お前、金の話とかするなよ…夢なくなるじゃねえか」 「仕方ないでしょ。グッズの収益で、武器とかロボとか作ってるんだもん」 「だけど…」と渋るレッドに対し、ピンクは突きつけるように、言葉を放つ。
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