2人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
「…は?」
レッドの告白に、皆が一斉に同じリアクションを取った。顔に呆れの表情が浮かび上がっている。
「何!?そんなことで緊急会議だとか言って呼び出したわけ!?」
「お前らにとっては、そんなことかもしれないけど、俺にしたら重要なことなんだよ!」
まるで宣言するかのように、レッドが続ける。
「だって、お前らみんなメガネかけてるじゃんか!俺だってメガネかけてえよ!」
「別にレッドにメガネはいらないだろ」
「キャラ的にメガネとか、ないわ」
「そうそう、レッドはメガネがない方がレッドらしいわよ」
熱くなるレッドを余所に、ブルー、ピンク、イエローが冷めた口調で往なす。
「待てよ!だったら、お前らだってメガネかけなくてもいいだろ!?」
レッドの提案に、フッとイエローが小さく息を吐いた。
「私達はいるわよ。だってブルーは知的メガネでしょ。で、私がセクシーメガネ。グリーンがミステリアスメガネで、ピンクが妹メガネ」
「熱血メガネとか、元気メガネとか、馬鹿メガネとか、いらないだろ?」
「おい、お前、何さらっとディスってんだよ!」
怒るレッドに対し、ブルーは悪びれる様子もなく、手をひらひらと翻した。
怒りが収まらないレッドは、ピンクに噛みつく。
「てか、妹メガネって何だよ!」
「妹キャラがメガネかけてることよ!」
「いらねえだろ、妹にメガネ!」
「いるよ!こういうキャラが好きな人は、キャラグッズにお金を惜しみなく落としてくれるの!だから、絶対妹キャラにメガネはいるの!」
ピンクのあまりにも現実的な話に、レッドの語気が弱まる。
「お前、金の話とかするなよ…夢なくなるじゃねえか」
「仕方ないでしょ。グッズの収益で、武器とかロボとか作ってるんだもん」
「だけど…」と渋るレッドに対し、ピンクは突きつけるように、言葉を放つ。
最初のコメントを投稿しよう!