あとがき。

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あとがき。

初めて、あとがきというものを書きます。 この作品。本当にすごくすごく書きたかった作品です。もう何年も前から、“母”を題材にした物語が書きたいと思っていました。 というのも、Facebookで「母の日の感動動画」として紹介されていたものに出会ってからだったように思います。その後に、HoneyWorksの【ママ】という曲に出逢って、大きく影響を受けたのは間違いないのですが… その動画の内容は、20~30歳くらいの若者たちに対して、仕事の説明をする件からはじまります。多少うろ覚えですが、就職試験みたいなものだったと思います。 役職:現場総監督 勤務時間:365日、24時間 内容:流動的で、とても広範囲。基本的に休憩なし、食事は同僚全員が食べ終わったあと。睡眠時間は、日によってバラバラ。取れないときもある。交際力と交渉力が必要で、かなりの体力仕事。医学・金融学・栄養学が求められる。 給与:0円 1対1の面接形式で行われていて、できるかと問われたその人たちは男女とも皆、「あり得ない」「そんな仕事あるわけがない」「馬鹿げている」と鼻で笑いました。 面接官に「その仕事は、お母さんです」と言われると、今度は皆納得し、感動して泣いたり笑ったりしていました。 仕事として考えてほしいのではなく、もっと労いなさいよと言いたいわけでもなく。 私が感じたのは、母への感謝でした。確かに生んだ責任はあるにしても、人がそれなりに真っ直ぐに育つには、愛情をもって育ててもらったからだから。 私がどんなに歳を重ねて、対等になんでも話せる関係になったとしても、やっぱり母は母です。
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