第2章 日直

4/4

43人が本棚に入れています
本棚に追加
/16ページ
「ありがとう」 「メガネ変えたことと、緊張って関係あるの?」 「あるよ。度数上がってるから、視界がめちゃめちゃクリアなの」 ただでさえ緊張体質なのに、あまりにも周りが良く見えすぎるせいで、 さらに緊張に拍車がかかるのではないかと、今から気が気ではない。 「どうしよう」 「スピーチするときだけ、メガネ外したら?」 「うーん……」 「だめ?」 「不自然すぎない?」 「そうかなぁ」 中学に入学して以降、ずっとメガネキャラの私が スピーチの時だけ、メガネを外していたら、 あまりにも不自然すぎる気がする。 「じゃあ、他に良い方法でも?」 明美にそう聞かれたが、何も返せなかった。
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

43人が本棚に入れています
本棚に追加