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「んぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
ギャーとは言えず、あまりのショックに妙な叫び声をあげた大凶の女ですが、何故かと言えば、ちょうど20歳くらいの時ですわ、京都清水さんへ行った時、引いてしまったのですね。
‥‥大凶!
そら、もう悲鳴あげるしかないでしょう?
人生これからって時のおみくじで「大凶」‥‥・。
清水さんのお坊さんのあの「以後、お気をつけて‥‥」と言われた時のお顔が今でも脳裏にこびりついています。
初めてみたかも、大凶引いた人!
って顔されてましたな‥‥。
(おみくじと言えば神社ですが、なんで清水さん‥‥清水寺でおみくじだったのかは忘れてしまいました。大凶の女にとって20歳ははるか遠い昔のことです)。
では、はじめさせていただきます!
私こと大凶の女の実話です。
大凶の女は昭和のある暑いお盆の日に生まれました。
さあ、生まれた時から大凶全開だったような気が‥‥したり、しなかったりです。
父いわく、
「おまえが生まれた時な、お父さんは心配したわな。なんでって、おまえがちっとも泣かんかったから」
生まれた赤ちゃんは、それこそ悲鳴のような第一声「おぎゃぁ!」と元気良く泣くのがふつうだとは私も知っています。何故に私が泣かなかったのか、と父に訊くと、
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