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ポリス、いや、ナポレオンは辺りを目にも止まらぬ速さで駆け抜け、
俺の回りを回っている様だ。
そう、なんとなくでしか視認できないんだ。
チッ
チッ
微かに地面に脚をついてる音はするが姿なんてまるで見えない。
これではどこから刺されるか全くわからない。
「っ!くそっ!」
今ごろあいつの攻撃を受けた時の傷が痛みだした。
「さぁ終わりにしましょう。ジャスティスジャベリン!バージョンフルスロットル!!」
「おれは、、、守りたい人が居るんだ、、、まだ終わるわけにはいかないんだ!!!」
ガキィィィ!!!
「ドクンッ!ドクンッ!」
なにが起こった?俺の体が、、、熱いっ!
あいつの攻撃があたると思った瞬間俺は無意識に手を前に出していた。
そして俺の体はいつか見たあの姿、黒い、、悪魔の姿になっていた。
「馬鹿な!素手で私の突きを止めただと!?くそっ!その体ひどく頑丈のようだな!」
なぜ、俺はまたこの体に?
「見てらんねーんだよ!俺がその姿にするのがコンマ一秒遅かったらお前死んでたぞ!」
左手からデビがにゅっと出てきた。
猫の姿ではない。あの男の子の姿だ。
「お前が体を自主的に俺に献上するまで猫の姿のままでいてやろうと思ったが、危なっかしくて見てらんねぇんだよ、ったく、このマヌケのノロマが!」
「はは、言い過ぎじゃないか?でも、ありがとう、命拾いした。」
「けっ気色悪い素直に礼なんて言うんじゃねぇよ調子狂うだろうが。」
そう言いながら、デビは左手の中に帰っていった。
「話は終わったかな?、、、その体頑丈ではありますが、所詮は付け焼き刃の代物。戦闘経験のほとんどない君がどんな力を持とうが、190年以上戦い抜いた私の敵ではありません。」
「それはどうかな」
あいつの言うことはもっともだ、俺は元々戦いになんて縁のない人間なんだ。
それに引き換え、190年どころか、あいつは生前も軍人で常に戦い続けた英雄だ。
勝ち目はあるか?
「さぁ、行きますよ!マレンゴ!」
あいつの一声を聞いたと思ったが、すでにその場にはいなかった。
また、まわりを走り回って機会を伺っているのか。
ん?
なんだ、
「これは、」
うっすらとだが、奴の姿が見える、地面を蹴る瞬間だけ見える!
なぜだ?さっきは見えなかったのに、目が慣れたのか?
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