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(そんなわけねぇだろ?)
「デビ!?」
(声出してんじゃねぇよ俺はお前の意識に直接話しかけてんだ。そんなことより、今のお前は身体能力が格段に上がってる、俺の体のお陰でな。ちょっとやそっとの攻撃じゃ傷ひとつ付かないぜ)
そうか、なら勝機はまだあるな。
(だが、気を付けろ、奴の一撃さっきのはまだ本気じゃなさそうだ。奴の本気の一撃を食らって無事かどうかわからない)
あぁ、だがあいつも油断する訳がない。
一撃で仕留めに来るだろう、、、
「くらえ!ジャスティス・ワンフィンガージャベリン!」
チッ
この体のおかげで見える!飛び込んでくるタイミングがわかる!
あいつが狙うのは、、、一番体が柔らかそうなところ、つまり、、、
「ここだぁぁぁー!!!」
俺は自分の顔があった位置に力一杯握りしめた拳を持ってきた。
ゴッ!
ベキベキ!メキャッ!
嫌な音と共にナポレオンの腕をへしゃげる感触が俺の拳に伝わった。
「アガァァァァァァ!!!!!」
ナポレオンは白馬から落ち悶え苦しんでいる。
当たり前だ、人差し指からまっすぐに肩まで押し込まれるように潰れたから、尋常じゃない痛みだろう。
「お前がその1本突きで狙ったのは俺の目だたったな、位置はバッチリ正確だった、そのおかげで俺も拳を握って置いておくだけで済んだよ」
「がはぁ!!くそっ!まだ、まだ、やれる!」
ナポレオンはそういうが、限界だろう、出血もひどい
さっきまでのパワーとスピードは出せないだろう。
それに、、、
ナポレオンの側に居た白馬は主を心配そうに見つめていたが、体が光だし消えていった
「なっ!待て!マレンゴ!待ってくれ!」
「もう、やめるんだ。それだけの出血だ動けない。
早く自分の治癒能力で治すんだ」
俺はナポレオンに自分の体を治すことを促したが、
一向に治そうとしない。
「おい!まさか、、、自分の体は治せないのか!?」
「、、、私の力は自分の為のものではない。正義の為、、、他の者を助ける為の力だ。自分に使える訳もない」
なんだと、、、
「おい、あいつ死ぬぜ?良いのか?」
デビが声をかけてくる、嫌なことを言ってきやがる最悪だ!
「うるさい!黙ってろ!」
バシン!
しゅー
俺はデビを叩き、もとの姿に戻り、ナポレオンの側に走った。
「おい!しっかりしろ!」
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