第二章 誰の為の力

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俺ははナポレオンのそばに寄ると膝から崩れるように、座った。 「なんで、、、こんなことになるんだよ、お前は俺と友達になれるかと思ったのに、、、確かにウザかったし、格好は変だったけど、お前と友理とデビ、四人で喋ってたときは俺幸せだったんだ!なのになんで!」 俺の目から涙が溢れ出てきた。 「徹也くん、さっきも言っただろう?俺は正義の執行人、神は正義、神が行うことは全て正しいんだ。だから私はそれに従った。ただそれだけだ」 ナポレオンは弱々しく俺に告げたが、俺は到底納得できなかった。 「あんな、人の命をなんとも思っていないやつ、神じゃない!俺たちに絶望しか与えないあんなの断じて神じゃない!」 「そうか、君達は思い出していないんだな。」 「なにをだ?ナポレオン」 「その名前嫌いなんだ、ポリスでいい。ポリスと呼んでくれ。」 俺はポリスの願いに頷き、それをみたポリスは話始めた。 「あの神は私達がこの世界にくる直前、つまり、死んだ直後にみんな会ってるはずなんだ。そこで話もしているはずだ。」 俺はすかさず疑問を口にした 「どんな話を?」 「願いの話さ、この世界で使うジョブの話。 私は死の10年前ごろから島に幽閉されていた。 軍人として生きた私はそれを人を殺し過ぎた代償だと思い暮らそうとした。 しかし、その島を管理していた男がことごとく卑劣な奴で、島の人々を家畜のように扱い、それは私も同様だった。 私が持っていた過去の栄光を妬んでか知らないが、目をつけられてな、病に倒れた時主治医を島から追い出しまともな治療もしてもらえなかった。 地獄のような日々だったよ。 最初から罰として生きようと思っていたが、それよりも後悔のほうが大きくなっていったよ。 なんで私は軍人なんてやっていたんだ、なんで人を殺していた?、もっと人を助けることをしていたらこんなことにはならなかったのでは?とね、そして、最後の時が来た。目も開かぬ、口もきけぬ、意識すらもうなく暗い海の中のようだった。 その時光が差したんだ。そこに現れたのが、神。」 ポリスは出血が止まらない体を片腕でお越しながら話を続けた。 「おい、動くな!死ぬぞ!」 ポリスは俺の静止も聞かずに無理やり立ち上がろうとした。 「そして、、、はあ、はぁ、神は言った」 『君には何か願い事があるかい?』
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