第二章 誰の為の力

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「人を助けたい!!正義を貫きたい!私は後悔していた!人の為に生きていればこんな最後を迎えることなんてなかったんだ!と、そう神にいい放った私は光に包まれここにやって来た。君たちと違って記憶を持ってね。そして私はこの力を知った。この力があれば人を助けれる!この力をくれた神は正義!神は正しい!!」 そう言うとポリスは潰れた腕から血を吹き出しながら ある方向へ走り出した。 「ポリス!そんな体でどこへ!?」 「おい!徹也!あっちには女が!」 俺はデビの言葉で気が付いた。 「友理!」 俺は考える間もなく走り出していた。 「人の為に!神のために!正義の為に!少しでも!ジャスティスジャベリン!」 「きゃぁ!!」 ズシャ! シュー 霧のように血が舞った。 ポリスの最後の一撃は友理に届いていなかった。 代わりにポリスの体を俺の黒く染まった手が貫いていた。 「なんでだよ、なんでこんなことしたくなかったのに。」 友理にポリスの突きが届く前に俺はデビの体を借り咄嗟にポリスの体へ腕を突き立てていた。 ポリスはその場に倒れ込んだ。 「これでいいんだよ徹也くん。 君のその力は大切なものを守るためにある。 私は神にこの力もらい神のために自分にできることをやったかもつもりだ。 でも、私はこのゲームが始まってわからなくなったんだ、私を闇から救ってくれた神がやってることは正しいのか、、、 私は神に疑問を持ってしまった。 それは、万死に値する。しかし、この命尽きるのであれば、君の為に使いたかった。友の君に。 君には非情さが足りない。 このゲームを大切なものを守りながら生き残るには、敵意を向けて襲ってくるものに情けをかけてはいけない。 それではすぐに命を落とすことになる。 自分だけのものじゃない。 大切なものも、、、 君は強くなる。善意と悪意の混じりあった混沌とした君の心は強大な願いで溢れている。 この世界では、その心は最大の武器となる。 よく考えるんだ。 君はなんのためにその力を使うのか。 誰のための力なのか。ガハッ!」 ポリスは俺へ言葉を贈ると大量の血を吐き出した。 「ポリス!死ぬなよ!いやだ!今治療系ジョブの奴を探してくるから!」 「徹也くん。もう、、、お別れ、、、だよ、、、君たちと居られて、、、楽しかっ、、、、」
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