序章 やってしまった。

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君達は怖いものってある? 者でも物でも。とにかく『こいつはこわい!!』っていうもの。 お母さんが怖い、虫が怖いetc……。みんなは色々あるらしい。中にゃあ饅頭怖いなどとほざいている奴がいる。 君達の恐怖心を別に、馬鹿にしている訳では無いんだ。 だけど僕にはそういうものが無い。 そんな冷めた目しないでよ。本当だってば! それは僕が最強なわけじゃない。みんなが軟弱すぎるんだ。 ゴキ●リは叩けば勝ち。お化けは目を合わせなきゃ勝ち。歩は怖くないし、むしろ優しいよ。あ、歩はお母さんの名前ね。 そもそも人間は偉大な生き物なんだ。なんで虫を怖がらなきゃいけないのかわかんない。 例えばこの前、授業中の教室にゴ●ブリが突然訪問してきて…… 『きゃあああ!』 『やだぁ気持ち悪ぅい!』 『ふぇえん!こ、怖いよぉ……!』 クラスの(僕を除く)女子達はこのザマだ。 ほら、思わない?気持ち悪いのはお前だよって。まぁ僕としては最後のヤツのふぇえんにイラッときたかなぁ? ちなみに僕はその時 『おい!誰かどうにかしろ!』 『よっしゃぁぁ!僕に任せろぉぉお!』 『行ったれ寺坂ぁあ!』 男子達とゴキ退治をしていました。僕天才じゃない? その時教科書で潰しちゃったから、授業大変だったよ。 とにかく皆が軟弱なんだ。僕が特別肝が座っているっていうわけじゃない。 ……と、思っていた。 「朝霧くん!」 僕の名前は寺坂絢音。高校二年生。 この学校のアイドルの1人、朝霧隼颯のperfect・Faceに 「び、びちょびちょ……」 「ちょっとそこのブス!朝霧くんに謝ってよ!」 飲んでいた豆乳を 「朝霧くぅんだいじょおぶぅ?」 ぶちまけてしまいました。 「うん。大丈夫だよ。」 わぁ朝霧くん豆乳も滴るいい男でガスよー…… 気のせいかな?朝霧くんのオーラがどす黒いよ? 「君さ、寺坂絢音はさんだよね? ────放課後、応接室に来てくれる?」 君達は怖いものがある? 者でも物でも。とにかく『こいつはこわい!』っていうもの。 お母さんが怖い、虫が怖いetc……。みんなは色々あるらしい。中にゃあ饅頭怖いなどとほざいている奴がいる。 僕にはその怖いもの、 出来ました。
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