カウントダウン

10/29
前へ
/29ページ
次へ
カウントダウンのことなど、すっかり忘れて普段の生活に戻っていたある日。学校に行く準備を 整えキッチンに行った。既に父がテーブルで朝食を取っていた。 「おはよう」 「おはよう、急がないと遅刻するぞ」 父が私の方を向いて言った。その顔を見た私は凍り付いてしまった。 856,799、798、797…。 忌まわしい数字が見えたのだ。昨日の夜はなかったのに…。
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加