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21、20、19…。
(まさか…)
私は息を飲んだ。
…2,1,0。
機械に表示されていた心拍数が止まった。
医師は祖母の脈をとり、瞳孔を確認した。
「ご臨終です」
(そ、そんな…)
私は崩れるようにその場にしゃがみこんだ。体の震えが止まらなかった。
周りにいた人たちは、目の前で祖母が死んだショックと思ったようだが違う。
あの数字が寿命のカウントダウンだと知った恐怖…。
でもそれを、たぶん誰も信じてくれないだろう。
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