ツインテとの交流 1

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朝。何の変哲もなく、俺は普通に登校してきた。 「それでね……あ、見て。あの人」 「うわ。会長泣かせた人じゃん。目合わせないでいよ」 ……今日、雨降ってたっけな。前がやけにボヤけるや。 「やっ。階木町史上最低の男の烙印を押された男。気分はどう?」 「お前を殴りたい気分だな」 「そりゃ勘弁」 SBK(そろそろぶん殴ろうと思ってる啓)がチャラチャラと声をかけてくる。無駄だとは思うが言っとくか。 「啓。俺は紫紅美を泣かせちゃいない。紫紅美が泣いたんだ」 「ほぼ同じでしょ、それ。ま、言いたいことは分かるし、雅文が女の子泣かせる奴じゃないってのは分かってるさ。美穂ちゃん涙脆いし、大方、雅文が何か言ったのに感動して泣いて、それを周りが誤解して広まってるんでしょ」 「理解してくれて助かる」 他のクラスのたまに話す奴は、一方的に話を切ったからな。 「啓。知り合いからで構わない。誤解を解いてもらえないか。このままじゃ、この町に俺の居場所がなくなる」 「あー、雅文くん。人にお願い事をする時にはそれ相応の態度ってもんがあるんじゃないのかね?」 くそウゼェェェ!! 「……お、お願い、します」 顔がひきつってるのが自分で分かる。が、我慢だ、俺。誤解を解くのが優先だ。この憎たらしいバカを葬るのは後だ。
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