ツインテとの交流 1

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「んー。まあよかろう。考えておいてあげよう。精々感謝するんだね」 完全に天狗になってるバカには、いつか正義の制裁をせねばなるまい。 あちらこちらから浴びせられる罵声と軽蔑の視線に耐えきり、教室に入る。 「……おは」 「女の敵!」 「最っ低!」 「家に帰れーー!」 扉を開けるなり、女子を筆頭とした罵詈雑言の雨嵐。……本当に帰ろうかな。 心が折れかけてる俺の近くに、寒菜がてくてくとやって来る。 そして俺とクラスのみんなを見た後、首をかしげる。どうしたの、とでも言いたそうだ。 「ああ……ちょっと誤解がな」 「…………」 自分を指差して、口をパクパクとさせて何かを訴える。口の動きから察するに、「私に何かできることある?」って聞いてるのか? 「寒菜……。俺は、何もしていない。それだけ信じてくれれば充分だ」 「錦田ちゃん、何してるの!その人から離れて!」 「あの人に近づいたら泣かされるよ!」 「…………」 フルフルと一生懸命首を横に振るも、女子たちによって俺から離される寒菜。 未だ敵対心の強い視線が浴びせられながら、ニタニタ笑ってる啓を置いて、席に着く。 隣の席を見やるが、紫紅美はまだ来ていないようだ。 そんな事実を確認していると、教室の扉が開き、 「すぅ~~…………。鳴神出て来~い!!ウチと決闘だぁ~~!!」 新たなトラブルの種が、鼓膜を突き破りかねない声量でカチコミに来た。
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