1人が本棚に入れています
本棚に追加
「またか」ため息は毎度のこと、アルバイトしてから1ヶ月たっていた。【一番くん☆手慣れたものだね?どこかでやっていたのかい?☆】工場長はみんなに聞こえるように放送して聞いていた。
そうそう、ここでは名前は番号で呼ばれる。名前は面臭いようだ。番号の方が混乱するのでは?と疑問は持ったが、その『一番くん』が僕の名前だ。
僕は内線で「いえ、初めてのあるばいとですが」すました声で返した。はははっ!甲高い笑い声が響く。受話器を遠ざけてもキンキンと耳に響く。笑い声の途中で内線を切ると、手際よく仕分けを始めた。
「赤、青、黄色、赤、黒…………あっ…」きた。僕を悩ませるものが『?』がきた。どこに入れようか…「今は青の気分だな」僕は青に投げ入れると、一瞬光が強さを増した。
最初のコメントを投稿しよう!