第1章

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昇進してからも周囲の変わりはなく、いつもの賑わいを取り戻していた。ただ僕の中でふっと悲しさが表情に出るようになったと言うことだ。 工場長も死刑公開から内線でのやり取りに移行していた。とある日の内線のやり取りを思い出していた。【一番くんの名前はあるのだろ?☆昇格したら名前はいるよね☆】いくらなんでも失礼だ、失礼すぎる。今さら名前はあるのだろ?と名前?忘れた。 僕は、昔に忘れた。工場長の好きに呼んでも。と、工場の宙をみて返した気がする。今さらなんだよ、初めから呼ぶ気はないくせに、初めから聞かなかったくせに、身勝手に死刑公開して昇格してから内線って、最後まで死刑公開してくれた方がましだ。 「黄色、黒、赤、青、?は黒の気分だ」僕は少しだけ怒っていたんだ、言葉に出ても矛先を誰に向けるべきか、そもそも向けるべきではないのかと葛藤が繰り広げられていた。 球体がかごに入る瞬間まで見ていると、一瞬光が見えた気がした。だか、工場の電気に照らされて光っただけだと思い込んだ。 急に内線が鳴る、僕は無視を初めてした。そんな気分ではないからだ、身勝手だってわかってる、話すと暴言だけが飛び交いそうだと判断した。 怒ると言うことは自らの絶望を、心地よくて居場所が悪いと感じた。
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