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「ウミガメ、こちらウミツバメ1!」
呼びかけに応答はない、
インカムからは不快なノイズしか聞こえない。
母艦はそんなに遠くはないはずだが…
やはり怪しい。
ネウロイが出現すると無線が通じ難くなることがあると聞いたことがあった。
「美幸ちゃん…」
普段は陽気な夕月が怯えきって美幸のセーラー服の袖を掴んでいた。
とにかく冷静にと、
自分に言い聞かせる。
美幸も怖かった。
何せ、初会敵だったのだから。
しかし上官として、
姉として取り乱すわけにはいかない。
落ちついて、
判断して、
指示しなくてはならない。
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