白波の魔女の章

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敷設艦沖島は美幸からの緊急連絡を受け取っていた。 『海上を航行する怪異を捕捉。 北緯37度、東経133度、 隠岐諸島沖を東南東へ進行中。 速力20ノット前後』 すぐさま沖島艦長、能美実大佐の命令で、一時帰還してくる美幸の受け入れ準備となっていたのだ。 「12時の方向来ます。ウミツバメ1、確認」 減速進入、 身体引き起こし、 着水、 海面に青白く輝く魔法陣が展開、 綺麗な直立の姿勢で海面を滑り、 十分減速したところで右脚フロートで海面を蹴り、 左ターンでクルリと反転ブレーキ、 水飛沫を立てながら完全に停止。 魔法陣が消えると同時に美幸の頭部と尾骨部分から見えていた耳と尻尾も消えた。 「うん、お手本みたいに綺麗な着水だ」 整備班長が美幸の鮮やかな着水に感心していた。image=504280756.jpg
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