白波の魔女の章

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クレーンに捕まって甲板に引き上げられる美幸。 「ネウロイが出たって本当か?」 「まだ解んないけど怪しいです、ユニットの燃料補給、お願いします!」 「了解だ」 ストライカーユニットを外し、 クレーンから飛び降りる。 「カワウソちゃんも補給しとけ」 「ありがとうございます!」 ラムネと竹の葉包みのおにぎりを受け取る。 さっそくビー玉を押し込んでビンを仰ぎ、ラムネを喉に流し込んだ。 艦長の能美大佐が甲板にやってくると姿勢を正して敬礼する一同。 「報告、 森美幸一飛曹、隠岐諸島沖を航行中の怪異を発見、 只今森ニ飛曹が現場で監視を続けてます。 戦力調査の必要性から零式水偵の爆装と、 小官の再出撃を意見具申します!」 うん、と能美は頷く。 「直ちに発艦準備にかかるように」 号令がかかると水兵たちは素早く持ち場へと散っていった。
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