序章

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護るべき御国、 そこに住まう人民、 その姿を必死に探し求める。 だが、ありはしなかった。 だがそれは単純に一国が滅んだ、 とは少し事情が異なる。 御霊が命を賭して護った御国が、 まるで、 最初から存在していなかったかのような? どちらにせよ、 御国を護る為に生まれた御霊の存在意義は、 その瞬間、 喪失してしまったのだ。 しかし、御霊の存在はまだ消えていない。 守護戦士として生まれた、御霊の戦う意思も消えていない。 戦う意思を持ったまま、 戦う意味を失った御霊は、 一体どうなるのか?
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