序章

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正気を失っていく… 激しい戦意のみが残り、 戦うことだけが存在意義となる。 それは、 生あるものに害を為す、 荒御霊(あらみたま)であった。 青白く輝やいていた御霊が、 マグマのような赤光になった。 赤光は収束し、一点に集中すると、 質量を持った真紅の結晶を生み出した。 結晶の周りをみるみる黒い外殻が覆っていく。 これは一体何なのか? 少なくても生命とは言えない、 激しい破壊衝動と、 殺戮衝動を内包した… 【怪異】であった。
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