祭り

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時間だと言われムーと一緒に列に並ぶと、重役のおじさんたちから体の方はいいいのかと心配される。 そう言えば弱いことになってたんだと思いながら、大丈夫ですと挨拶を済ませると、神主の祝詞が終わり、続けてまだ小学せいになったばかりの可愛らしい女の子が奉納の舞を踊る。 「これはまた可愛い舞姫様ですな」と隣のおじさんが言うので、舞姫?と聞いてしまう。 「巫女様のことを舞姫とも呼ぶこともあるのです。それにしても小さいのにしっかりと神に仕える舞ですな」と感心している。 「どこで見つけてきたんだろう?」とノアを見るが、さぁ。としか返事が返ってこない。 どこかおかしいなと思いながらも、舞が終わってからは普通だったのでそれぞれ言われた仕事に移り、ムーと賽銭箱の前にたつ。 楽しげなお祭りの音楽と共に町の人も子供から老人まで並んで参拝していく。 途中で何度かムーを可愛がりに来た若い親子も、お爺ちゃんお婆ちゃんもみんなが賽銭をいれてくれるので、客寄せだとすぐに分かるが、人混みで動けないでいるのでそのままたってお辞儀をしながら終わるのを待っていた。
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