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自社ビルに変わってから数ヵ月。
副社長との肩書きで仕事はしていたが、隣のBar TENMANでの仕事。
社長であり薬屋の主人である幻界の姫、結月の本業薬屋。
そこでの仕事の方が忙しくなり、隣のビルでの仕事より、こちらでの仕事の方が忙しくなり、休みも中々取れないでいた。
魔界の王子ルーカスに、お付きのニコル。
幻界の姫、結月にお付きのユーリ。
天幻界の王子の俺、奏太にお付きのノア。
そして愛犬ムーで今は一緒に暮らしている状態だ。
久しぶりの休みだと言われたので、朝からムーの大好きなドッグランにでも連れていってあげようと思い、準備をして一階のダイニングへと急ぐ。
「あれ?ルーカスさんは?」とニコルに聞くと、まだ寝ているので本邸の方に来たと言われた。
きっとノアとの剣の稽古でもしようと思ったのだろう。ご飯は使用人が運んできてくれていたので、庭で稽古してきたらいいよと二人を追い出す。
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