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恍惚感に浸る姿はとても恥ずかしくて「んっんん。んん」と少し眉を寄せ苦しそうなふりをした。
苦しくなると彼は少しだけ息をさせるため抜いてくれる。
彼は、それからゆっくりと私の頭を押したり引いたりした。
えづくと悦んでもっと押し込んだり。
「苦しいか?」
「・・・はい」はぁはぁと息をしながら答える。
「耐えろ!それが、お前の仕事だ」それを幾度か繰り返され、ぐしょぐしょに濡れない女がいるだろうか?
彼は私の顎を持ちあげた。濡れた瞳で彼を見上げる。大きくてまぶしい。うっとりとしながら、
「私はこれまでこんな頭が良くて素敵な方とお付き合いしたことがありません。だからとても感謝しています。貴方に抱いていただけてこんな幸せはありません。いくらでも選べたはずの女性の中から私を選んで下さり感謝しています。」抱いて頂ける。それだけで十分、それ以上は何も望まなかった。
彼は、少し謙遜するけれど満更でもない様子で「俺に尽くせよ」と告げる。
「お前は俺の言う事だけ聞いていればいい」
「はい」
「その方が楽だろう?」
「はい」確かに彼に全てを委ねると決めてから、快楽のリミッターが振り切れたようだった。
私は彼を愉しませるための玩具。
余計な事を考えず、彼を満足させることだけに集中すればいい。
彼以上の男性はどこにもいないのだから。
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