第4章 未確認生物XXXX

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ファイターを振り向かせると、そこには空を飛ぶ蝶がいた。 しかし、蝶といっても柄は醜く、蛾のようにも見える。 僕が戸惑っていると、教官から通信が入った。 「どうしたんだ!早く帰ってこい!」 「いえ、それが…蛾のような生物がファイターを取り囲んで襲ってきます!資料でも見たことがありません!教官!どうしたら…………あれ?」 途中で通信が切れた。 よくみると、大量の蛾が通信するために取り付けてある発信源を囲んでいた。 それで、壊れたか繋がりにくくなったのだろう…。 まずい。非常にまずい。 早くどうにかしなければ……… しかしどうしようもない。 ちなみにファイターには自爆ボタンもあるが、絶対に押すわけにはいかない。 カタカタッ 音が聞こえたので、上をみると、蓋に蛾が大量に張り付いていた。 ファイターの上部は透明なので、気味が悪い。 しかし、完全に閉ざされているので大丈夫だろう。 どうしたものか…通信機は完全に壊され、どれだけスピードを出そうと引っ付いて離れない。
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