第1章 僕は宙を目指す

2/2
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/25ページ
XXXX年。9月。 僕は、遂に夢を叶える事が出来る。 化学が進化し様々な事が出来るようになった世の中では、宇宙旅行が、一般庶民の最高の楽しみになっていた。 多くの星に行けるようになり、この間は人気アーティストが全宇宙ライブツアーなんてものをしていたくらいだ。 しかし、良いことばかりではなかった。 当然、宇宙の他の星には他の生物が住んでおり、その生物と戦う事を強いられた。 結果、出来た職業は、宇宙の生物と戦う仕事。 それが、「プレイヤー」だ。 「プレイヤー」は昔はスポーツやゲームなどの専門用語的な使い方をされていたが、今ではこの職業を示すときに使うのが一般的だ。 プレイヤーは誰もが憧れる職業だ。 小学校の「なりたい職業ランキング」で毎回TOP3入りするくらいにだ。 僕だってプレイヤーになりたかった。 しかし、その壁は高く。 誰もが越えられるようなものではなかったのだ。 けれど、僕はその壁を越えた。 そして今、ここに立っている。
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!