第2章 僕のファイター

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僕は今日から正式なプレイヤーとして、働くことになる。 努力して訓練や勉強に励んだ甲斐があった。 プレイヤーにはひとりひとりに「ファイター」と呼ばれる自機が与えられ、それに乗って戦う。 今回、新人として一緒に戦うのは僕を合わせて3人。 みんな試練を乗り越えた英雄である。 「では、新人諸君!健闘を祈る。」 目の前の教官が出発の合図をする。 僕のファイターは1番という良い数字だ。 「PLAYER 0NE」と書かれたファイターに乗り込み、赤いボタンを押す。 すると、ファイターの中が一気に明るくなり、前方のモニターに今の宇宙の状況が映し出される。 上の扉を閉めて、レバーを下げると安全ベルトが自動で作動し、体が安定した。 「よし!行くか!」 今日のミッションはグリーンと呼ばれる生命体の殲滅。 少し遠いが、そこまで強くない敵だと聞いた。 「ミッションスタート。プレイヤーワン。行きます。」 音声操作で教官にメッセージを送ると、目の前のカウンターが動き始めた。 《10…9…8…7…6…》 もうすぐ。もうすぐだ。 《5…4…3…2…1…》
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