はじまり

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恐る恐る後ろを振り返ると、 想像通り、目の前にあるのは白い異空間。 ああ、そうか。これは夢だ。 今更改めて思う。 「和也。」 聞こえてきた声は愛しい彼女の声。 その時初めて繋いだままの手を意識する。 ここにいるのは確かに僕の彼女。 でも何か違う気がして顔を上げる。 そこにいたのは愛おしい僕の彼女。 紛れもなく、見間違えるはずもなく。
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