chapter.1 ‡おばあちゃまのお見舞い‡

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わたくしの名前は Violet fairy (ヴァイオレットフェアリー) おばあちゃまから頂いた 紫ずきんをいつも身につけてるせいで まわりの人からは『紫ずきん』とか 『Purple hood(パープルフード)』 と呼ばれますわ ママがおばあちゃまのお見舞いに 行ってきてと言うものだから わたくしはおうちのかまどで焼いた クッキーとパン、苺のジャムとマーマレードをバスケットにいれた ちなみにすべて自家製ですわ… ママは牛を3頭飼ってますの その牛からとったミルクも瓶にいれて… 林檎3個もバスケットにいれましたわ バスケットの中身に虫が入らないよう わたくしはラベンダー色の布を バスケットの上にかけてさっそくおうちを出たの… ママ 「ヴァイオレット…いい?ママの忠告をよく聞いてね ジャングルに入ったら…人狼兄弟に気を付けて 白狼と黒狼の2頭よ 人の姿に化けられるらしいけど 耳と尻尾は隠しきれないみたいだから すぐわかるはずよ」 わたくしはママに向き直って頷く わたくし (Violet fairy) 「分かりましたわ、ママ… 行ってきます。」 わたくしはママにお辞儀をすると さっそく森に入りましたわ…
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