chapter.1 ‡おばあちゃまのお見舞い‡

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森にいる人狼兄弟…白狼と黒狼… わたくしは森のなかを進む バスケットを持ち直して 辺りを警戒してみましたわ… でも、あるのは苔むした木々と苔むした岩だけ… まあ…!岩の上に可愛らしい お花が咲いてますわっ♪ おばあちゃまにプレゼントしましょう! ごめんなさい、お花さん… 摘ませていただきますわね わたくしは岩の上から 可愛らしいお花を丁寧に摘み取り バスケットのかけてる布の下にいれましたわ 新鮮な空気を吸い込みながら わたくしはスキップしながら森を進んでいたけど 森の中心の大きな木の前で立ち止まると その木を見上げてみましたわ… いつみても…本当に大きいわね わたしはくるっと方向転換すると辺りを見回す そう!この森は広大だから 分かれ道がいくつもある… どこから言ってもおばあちゃまの ログハウスには行けますわ わたくしは腕を組むとどの道から 行こうか立ち止まって考えました うん…真ん中の道を進みましょう! わたくしは大きな木を背にしたまま 腕を組むのをやめてバスケットを 片手に持ち直すと真ん中の道を見つめる 両脇から視線を感じますけど  きっと気のせいですわね… わたくしは振り向かずに 真ん中の道をただ見つめていたimage=503770162.jpg
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