chapter.1 ‡おばあちゃまのお見舞い‡

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わたくし (Violet fairy) 「うふふっ…出来ましたわっ♪」 わたくしは目を閉じてる黒狼さんの頭に 青と黄色のお花で作った冠を乗せようと振り向く… 目を閉じてる黒狼さん… すっごく綺麗な顔してますわ なんだかそわそわしてきましたわ… わたくしは生唾を呑み込むと 黒狼さんに顔を近づける Shyuvart bolock (シュヴァルツヴォーロック) 「何ができたの…? 僕、目を閉じてるからわからないよ…」 目を閉じたまま首を傾げる黒狼さん… わたくし (Violet fairy) 「はぁ…ま、まだ…ダメ…」 わたくしはそのまま黒狼さんの 唇に軽い口づけをしてしまって… 黒狼さんの黒い毛並みの耳がピクンと動く わたくしはすぐに顔を離すと 誤魔化すように黒狼さんの頭に 花の冠をそっと乗せる… Shyuvart bolock (シュヴァルツヴォーロック) 「今…なんか、柔らかい感触が僕の唇に…」 わたくしは顔が熱くなるのを感じて…っ わたくし (Violet fairy) 「き…きっと、気のせいですわよ、シュヴァルツ?」 黒狼さんはゆっくり目を開いて わたくしに妖しい笑みを向けてきましたわ…
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